SUMとSUMIFの違い - エクセル(Excel)関数
選択したセルを合計するSUM()と条件一致したセルを合計するSUMIF()の違いと使い方
・関数 | SUM(サム) |
・書式 | =SUM(数値1, 数値2, ...) |
・内容 | 指定したセル範囲に含まれる数値をすべて合計します。 |
・関数 | SUMIF(サムイフ) |
・書式 | =SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲) |
・内容 | 一覧表の中から指定された検索条件に一致するセルの値を合計します。 |
=SUM(数値1, 数値2, ...)は指定したセルや範囲の数値を合計します
セルの選択方法は
=SUM(C7,D7,E7,F7)と直接セルを指定する方法と
=SUM(C7:F7)「:」コロンを使ってC7~F7と範囲指定する方法があります
両方混在しても計算されます
=SUM(C7:F7,C9:F9,C11,F11)
C7~F7 + C9~F9 + C11 + F11となります
=SUMIF(
範囲,
検索条件,
合計範囲)はSUM と IF をあわせたような関数で、
SUM は範囲を指定して合計する関数ですが、
SUMIFは範囲を指定して、条件を指定することで条件に合ったものだけを合計します。
エクセル表サンプル
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A |
B |
C |
D |
E |
F |
1 |
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2 |
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日時 |
分類 |
内容 |
金額 |
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3 |
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8月10日 |
支出 |
通信費 |
10,800 |
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4 |
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8月13日 |
支出 |
外食 |
3,150 |
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5 |
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8月15日 |
支出 |
通信費 |
6,755 |
|
6 |
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8月15日 |
支出 |
外食 |
4,000 |
|
7 |
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8月20日 |
支出 |
定期代 |
5,500 |
|
8 |
|
8月20日 |
支出 |
外食 |
2,100 |
|
9 |
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8月22日 |
支出 |
外食 |
2,100 |
|
10 |
|
8月25日 |
収入 |
給与 |
354,570 |
|
11 |
|
8月27日 |
支出 |
家賃 |
120,000 |
|
12 |
|
8月28日 |
支出 |
外食 |
4,200 |
|
13 |
|
8月28日 |
支出 |
電気代 |
12,545 |
|
14 |
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8月28日 |
支出 |
外食 |
2,100 |
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15 |
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エクセル表サンプルの「支出」だけを合計する場合
SUM関数だと
=SUM(E3:E9,E11:E14) 結果は 173,250
E3~E9とE11~E14を合計します
これは非効率です
SUMIF関数は
=SUMIF(
C3:E14,
"支出",
E3:E14)
範囲を
C3~E14指定していますから
範囲のC列C3~C14の中から
支出と一致したセルを
E3~E14から合計します
同じように
外食の合計を出す場合
=SUM(E4,E6,E8,E9,E12,E14) 結果は 17,650
SUMの()括弧の中でctlr押しながらクリックしていけばいいだけですがもっと行があったら面倒です
SUMIFならば
=SUMIF(
D3:E14,
"外食",
E3:E14) 結果は 17,650
これなら何行でも簡単に合計してくれます
ワイルドカードを使って仕分けすることもできます
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A |
B |
C |
D |
E |
F |
1 |
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2 |
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日時 |
分類 |
内容 |
金額 |
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3 |
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8月10日 |
支出 |
通信費 |
10,800 |
|
4 |
|
8月13日 |
支出 |
外食 朝 |
3,150 |
|
5 |
|
8月15日 |
支出 |
通信費 |
6,755 |
|
6 |
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8月15日 |
支出 |
外食 夜 |
4,000 |
|
7 |
|
8月20日 |
支出 |
定期代 |
5,500 |
|
8 |
|
8月20日 |
支出 |
外食 ランチ |
2,100 |
|
9 |
|
8月22日 |
支出 |
外食 夜 |
2,100 |
|
10 |
|
8月25日 |
収入 |
給与 |
354,570 |
|
11 |
|
8月27日 |
支出 |
家賃 |
120,000 |
|
12 |
|
8月28日 |
支出 |
外食 夜 |
4,200 |
|
13 |
|
8月28日 |
支出 |
電気代 |
12,545 |
|
14 |
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8月28日 |
支出 |
外食 ランチ |
2,100 |
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15 |
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上記の
外食の合計を出す場合
=SUMIF(D3:E14,"外食",E3:E14)では結果は「0」になります
普通に考えれば朝とランチと夜の3つを足しますが
=SUMIF(D3:E14,"外食 朝",E3:E14)+SUMIF(D3:E14,"外食 ランチ",E3:E14)+SUMIF(D3:E14,"外食 夜",E3:E14)
これだとちょっと長くなります
全部「外食」で始まっているのでワイルドカード使うことで短縮できます
=SUMIF(D3:E14,"外食*",E3:E14)
外食の後ろに「*」アスタリスクを入れることで
外食で始まる「外食 朝」外食 ランチ」「外食 夜」が対象になります
※注意点(結果が0になる、足されてない行がある場合)
検索条件を文字で入力する場合、外食⇒"外食"のように「"」ではさむ必要があります
"外食"としないとエラーにはなりません、結果が「0」になります
また
検索条件は完全一致するセルが対象なので
一覧の外食や検索条件の"外食"に、「外食 」や"外 食"など
どちらかにスペースがあると完全一致ではないので
その行は結果が「0」になり、「0」が足されます
対応策
「分類」や「内容」は間違えないようにリストから選択するように
「分類」と「内容」をリスト化すると間違えがなくなります
SUMとよく使うエクセル関数