AVERAGEとAVERAGEAの違い:エクセル(Excel)関数

AVERAGEとAVERAGEAの違い - エクセル(Excel)関数

指定範囲のセルの平均値を返すAVERAGE(アベレージ)とAVERAGEA(アベレージエー)の違いと、結果が0になる場合

・関数AVERAGE(アベレージ)
・書式=AVERAGE(数値1, 数値2, ...)
・内容平均を求める数値データを指定します。
空白=無視 文字列=無視 未入力=無視
・関数AVERAGEA(アベレージエー)
・書式=AVERAGEA(数値1, 数値2, ...)
・内容平均を求める数値データを指定します。
空白=0 文字列=0 未入力=無視
AVERAGE  空白や文字列は対照としません
(空白=無視 文字列=無視 未入力=無視)

AVERAGEA 空白や文字列を「0」として計算します
(空白=0 文字列=0 未入力=無視)

どちらも未入力は計算対象になりません

※空白と未入力の違い:
 未入力は何も入力されていない状態
 空白は数式が入力されている場合
 =if(d4=0,"○","") など結果が空白なら空白です

サンプル:AVERAGE(アベレージ)
  A B C D E F G
1              
2     国語 算数 理科 社会  計 
3   鈴木 87 ="" 70 90 247
4   佐藤 76 69 --- 72 217
5   小林 60 88 90   238
6   高橋 98 95 95 90 378
7   平均 80.3 84.0 85.0 84.0 270.0
サンプル:AVERAGEA(アベレージエー)
  A B C D E F G
1              
2     国語 算数 理科 社会  計 
3   鈴木 87 ="" 70 90 247
4   佐藤 76 69 --- 72 217
5   小林 60 88 90   238
6   高橋 98 95 95 90 378
7   平均 80.3 63.0 63.8 84.0 270.0
上記「AVERAGE」と「AVERAGEA」では平均点が違います

「算数」列を見ると(鈴木の空白は数式で「=""」と入力しています)
AVERAGE は「=""」を無視して「(69+88+95)÷3」としています
AVERAGEA は「=""」を含めて「(0+69+88+95)÷4」としています

「理科」列を見ると
AVERAGE は「---」を無視して「(70+90+95)÷3」としています
AVERAGEA は「---」(文字列)を含めて「(70+0+90+95)÷4」としています

「社会」列を見ると(小林の空白は空のセルです)
AVERAGE は「空白」を無視して「(90+72+90)÷3」としています
AVERAGEA も「空白」を無視して「(90+72+90)÷3」としています

「AVERAGE」と「AVERAGEA」の違いを簡単に説明すると
「AVERAGE」は数値しか対象としません
「AVERAGEA」は空のセル以外(文字列や数式が入っていれば)対象とします
※注意点(結果が0になる、エラーになる場合)
平均点は数値を足して対象セルの個数で割ります
(10+10+10+10)÷4=10 ですが
対象セルが文字列で数字を表示してる場合は計算されません
数式で出された数字はほぼ数字ですが
VLOOKUPやHLOOKUPなどで持ってきた数字は文字列扱いになることがあります

文字列扱いになる見分け方は関数の中で「""」ではさまれた数値です
例)=IF(10=10,"1","2") 結果は1ですが数値として扱われません
「="10"」としただけでもセル内では文字列として扱われます

「AVERAGE」ではこの「="10"」は10と表示されますが無視されます
「AVERAGEA」は表示される「10」は足されず割る個数の対象になります

対応方法
セルに「=VLOOKUP(F1,B3:E14,2,0)」という数式が入っている場合
全部を「=VALUE()」の中に入れてしまえば数値として扱われます
例)「=VALUE(VLOOKUP(F1,B3:E14,2,0))」
例)「=VALUE(IF(10=10,"1","2"))」

またセル左上の角に緑の三角形がある場合は文字列なので数値に変換します
参考:セルの左上に謎の緑の三角形がある
AVERAGE、AVERAGEAとよく使うエクセル関数
 LARGE 範囲内の最大値
 SMALL 範囲内の最小値
 ROUNDDOWN  指定した桁数で切り捨て


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